落ち着きのない犬の思い出

犬がいる人の家で時々遊ぶんだけど、どの犬もお利口だし甘やかされて幸せそうなのが嬉しい。我々人間の食べているものをおすそ分けしてもらったり、ソファやベッドにあがって一緒に寝たりしているのに、調子に乗らずわがままもいたずらもしない。

実家にいた落ち着きのない犬は父に厳しくしつけられて、ドッグフードと犬用おやつ(ときどき特別にリンゴとスイカと氷)しかもらえず、寝る場所は床か犬用ベッドか座布団と決められていた。きちんと守っていて偉かったけど、人間が好きすぎて来客や帰宅した家族に飛びかかり顔を舐め回し嬉ション(喜びすぎておしっこをちびってしまうこと)し続けてしまったり、意味もなく部屋中を走り回るので、一日中叱られてた。動物病院も大好きで、獣医さんに飛びかかりたくてじっとできなかった。子犬はだいたいそんな感じだし3歳頃になれば落ち着きますよと言われたけど、13年位この調子で、死ぬまでの残り3年間でやっと成犬らしい落ち着きが見られた。