好きですゴリラ

音楽と読書のデザインとハロープロジェクトの話

きれいな芍薬はうちに合わない

部屋に植物があると精神的にいいらしく芍薬を一本買って帰った。1週間ほどテーブルの上で眺めて気付いたんだけど、植物のチョイスを間違えたと思う。30mmほどある大きなつぼみの可愛さに惹かれてどんな花が咲くかよくわからないまま買ったら、数日経った今、つぼみが開くにつれて自分の間違いが確信に変わっていく。思っていたより大きな花弁がバラみたいにふさふさ重なっていて、なんというかゴージャス。そういえば「立てば芍薬〜」みたいな言葉があった。私の家はボロめな六畳間の畳で、テーブルはウレタン塗装のコンパネを適当な土台に乗っけた即席のもので、床は日焼けした本が積んであって、でもそういう古くて貧しい雰囲気が好きで選んだ空間だから(しかも実際貧しい)、ゴージャスなピンクの芍薬が本当に浮いてる。調べてみると芍薬はシンプルな一重咲きの和芍と華やかで花弁の多い洋芍の二種類があるらしく、和芍だったら我が家にもっと馴染んでいた。今うちで気高く咲き誇ってる洋芍は、仲良くなりたかった綺麗なお姉さんに勇気を出して声をかけたらお泊まりに来てくれたけど、共通の話題も振る舞うご馳走もなく、夜はジェラピケのパジャマもないので申し訳ないけどザゼンボーイズのTシャツと無印良品のハーパンを履いてください…あ、お風呂はバランス釜なんだけど使い方わかりますか…?という感じ。私から連れてきたのに申し訳ない、もっと早くなんか違うことに気がつくべきだった。

とりあえず今は違和感を抱えたまま、枯らさないように水を替えて、どんどん開いていくゴージャスな花弁を毎日写真に撮っている。散る時はバラっと散ってしまうらしいのでドキドキするけど、なるべく長持ちするよう出来る限りのおもてなしをしている。